3日悩みました。正確には、価格を見てページを閉じて、また開いて、また閉じて、3日後に買いました。

12万円のチャイルドシートを「いや、安全には投資する」という理屈で押し切ったものの、届くまでの間は「本当に正解だったのか」と何度か自問しました。5ヶ月経った今、その答えが出てきたので書きます。

i-Sizeとは何かを買ってから理解した

購入前に「i-Size(R129)基準」という言葉は知っていましたが、正直なところ「なんとなく新しい安全基準」程度の認識でした。届いてから少し調べると、側面からの衝突試験を含む基準であること、後ろ向き乗車を15ヶ月まで推奨していることなど、従来のECE R44より要件が厳しくなっているとわかりました。

シートのサイド部分を触ると、側面のプロテクター部分が肉厚になっているのがわかります。押してみるとしっかりとした弾力があり、「ここが衝撃を受け止める」という感触が伝わってきます。実際の衝突試験を体験する機会はないわけですが、こういった作りの差が価格差のひとつかな、と今は思っています。

360度回転の使い勝手

クルムーヴやフラディアの回転機能が「乗せ降ろしのため」に使うものだとすると、シローナ S2の360度回転は「向きを変えるため」という概念も含まれています。

後ろ向きモードで乗せていた赤ちゃんが成長して、前向きモードに変えるとき。通常のチャイルドシートなら取り外して付け直すか、別のシートに買い替えるかになりますが、これはシートを回転させるだけで前向き・後ろ向きの切り替えができます。この切り替えをやってみると、「なるほど、これが360度の意味か」という感触がありました。

乗せ降ろし時の回転は、ボタンを押しながらシートを横向きにする動作。片手で回転させながら、もう片方の手で赤ちゃんを支えるのは、最初は少し慣れが要ります。重いので力もそれなりに使いますが、回転のなめらかさは国内製品より滑らかな印象を受けました。シリコンのような素材感を感じる回転部分で、ゴリゴリせずスムーズに動きます。

ミニバン後部座席でのフィット感

ノアの後部座席に取り付けると、見た目のボリュームは明らかにあります。シートのサイドプロテクターが張り出しているので、隣に人が座ると少し窮屈感はあります。3人掛けの真ん中は厳しいので、端に固定するのが現実的です。

ISOFIXの取り付けは手順がしっかり決まっていて、接続インジケーターがグリーンになるまで押し込む、という操作はわかりやすかったです。ただ、マニュアルが英語メインで日本語補足という構成なので、初めて取り付けるときは少し読み解きに手間がかかりました。インターネットで取り付け動画を探して、それを見ながら進めた感じです。

5ヶ月乗って気づいたこと

デザインについては、妻が「これ車の中でちょっとかっこいい」と言いました。国内メーカーのチャイルドシートと並べると確かに雰囲気が違います。全体的に落ち着いたカラーリングで、内装色を選ばない感じがします。これを「価格の一部」と見るかは人によりますが、毎日見るものなのでこだわりたい人には意味があると思います。

月齢5ヶ月の現在、長距離は2回ほど経験しています。片道2時間の帰省では、途中ぐずることなく乗っていてくれました。シートの中でも体があまり揺れずに固定されている印象で、これはサイドプロテクションの構造と関係しているのかもしれません。

バックルの音はカチッというより「カシャン」という少し柔らかい音です。毎回締めるときの感触は確実で、「ちゃんと入ったかな」という不安はありません。

5ヶ月使った結論

「12万円払って後悔したか」という問いへの答えは、今のところしていないです。

ただ、この価格を誰にでもすすめる気にはなれません。デザインや安全基準の高さに明確なこだわりがあって、かつ予算に余裕があるなら選ぶ理由は十分あります。一方で「安全ならどれでもいい」「車内の見た目は気にしない」という場合は、6〜8万円台の国内メーカー品でも機能的には十分な選択肢があります。

うちは2人目ということもあって「最初からいいものを買う」という方針で選びました。上の子のときに安いものを選んで結果的に買い替えた経験があるので、今回は最初から長く使えるものにする、というのが購入理由の実態です。その意味では、納得して使えています。