下の子の哺乳瓶を探していたとき、妻が「NUKって知ってる?ドイツのやつ」と言い出しました。正直なところ知らなかったんですが、写真を見てデザインの良さに引っかかり、調べ始めたら買っていました。「なんとなくおしゃれそうだから」という動機で3000円近いものを買う判断は、育児グッズ選びでやりがちな失敗のパターンなんですが、今回もその引力には勝てませんでした。
乳首の形状が明らかに違う
届いて開封した瞬間、乳首の形状に驚きました。母乳実感の乳首が円形の対称形なのに対し、NUKプレミアムチョイスの乳首は斜めに傾いた形状をしており、上下で厚みが違います。歯の形状の発達を考慮した設計らしく、上顎と下顎に対してそれぞれ当たる面を変えているとのこと。
シリコンの質感が柔らかく、触った感じはかなり滑らかです。母乳実感の乳首と比べると明らかに弾力が違う。指でつまんだときの感触が、母乳実感は少し固めの安定感があるのに対し、NUKはふにゃっとした柔軟性があります。どちらが良いかは赤ちゃんの好み次第で、これは買ってみないとわからないんですよね。
向きを間違えると飲みにくい
使い始めて最初に気になったのが、乳首に向きがあることです。上下非対称な形状なので、逆にセットしてしまうと赤ちゃんの口の中で当たり方が変わります。本体には小さなマーク(鼻のマーク)が入っていて、そちらを上に向ける仕様になっています。
昼間は問題ないんですが、夜間調乳のあとに向きを間違えて取り付けたことが1回ありました。そのときは下の子がなんとなく嫌そうな顔をして、飲むペースが落ちた。おそらく乳首の当たる方向がずれていたんだと思います。正しく直したらまた飲み始めたので原因はそこだったはずですが、深夜にこういう確認が増えるのは少し面倒でした。
向きを覚えてしまえば問題ではないんですが、最初の1〜2週間は毎回「あ、向き確認しなきゃ」というひと手間が発生します。
入手しやすさの問題は本物
これが一番の実用上の課題です。
近所のドラッグストアやベビー用品店に行ってもNUKの乳首替えは置いていないことが多い。大型のベビザらス・赤ちゃん本舗なら置いてある場合もありますが、どこでも手に入るかというとそうではない。母乳実感の乳首はコンビニ以外のほぼどんなドラッグストアでも扱っているのと対照的です。
旅行中や実家帰省中に乳首を忘れてきたとして、現地でNUKの替えを探すのはかなりリスクが高い。この状況を1回想像してから、遠出する際は必ず2個以上乳首を持参するようになりました。
Amazonや楽天での調達自体は問題ないです。ただ「今日の夜の分に間に合わない」という緊急事態への対応力は低い。
赤ちゃんが飲んでくれるかどうか
下の子は最初の3〜4日、NUKでうまく飲んでくれませんでした。口に含ませても数分で離してしまう感じで、妻も「これ合わないかも」という反応でした。
5日目あたりから突然普通に飲み始め、今は問題なく使えています。乳首の形状が違うので慣れるのに少し時間がかかる赤ちゃんもいるようです。ただこの「慣れるかどうか」は買う前に確認できないのがつらいところで、3000円近い買い物がそのまま使えないリスクがあります。
上の子に試していないのでうちの比較は1件だけですが、Amazonのレビューを見ていると「飲んでくれなかった」という声も一定数あります。乳首の形状が独特な分、好みが分かれやすい商品だと思います。
2ヶ月使ってどうか
現在は母乳実感とNUKを使い分けています。日中の妻担当分は母乳実感、夕方以降のパパ担当分でNUKを使うという配分。下の子がNUKでも問題なく飲めるようになったので、使う機会が増えてきました。
デザインが好きなのは事実で、授乳室で出したときの見た目の良さは確かにあります。ただそれだけを理由に選ぶかというと迷います。日本国内でのアフターサポートや入手性の問題は、特に初めての赤ちゃんには少し不便に感じる可能性があります。
「すでに母乳実感を使っていて、試しに別のも使ってみたい」という状況なら十分アリです。主力の1本目として選ぶかどうかは、入手性を許容できるか次第です。